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NEW 派遣会社向け:マージン率公開の作成方法と注意点   2026.02.12

テーマの背景と読者の悩み

労働者派遣事業を行う企業にとって、「マージン率の公開」はすでに避けて通れない義務となっています。労働者派遣法の改正により、派遣会社は事業所ごとにマージン率等の情報を公開することが義務付けられました。しかし、派遣会社からは次のような声が多く寄せられています。

  • マージン率の正しい計算方法が分からない
  • どこまでの費用を含めてよいのか判断に迷う
  • ホームページでの公開方法が適切か不安
  • 行政指導を受けないためのポイントを知りたい

社会保険労務士として派遣会社をサポートしていると、制度自体は理解していても「実務レベルでどう対応すべきか」で悩んでいる企業が非常に多いと感じます。本記事では、マージン率公開の作成方法と注意点を体系的に解説します。

 

マージン率公開の重要ポイント

マージン率の基本的な考え方

マージン率とは、「派遣先から受け取る派遣料金」と「派遣労働者に支払う賃金」の差額がどの程度あるかを示す割合です。計算式は以下の通りです。

(派遣料金の平均額 − 派遣労働者の賃金の平均額) ÷ 派遣料金の平均額 × 100

ここで重要なのは、「マージン=会社の利益」ではないという点です。実際には、マージンの中には以下の費用が含まれています。

  • 社会保険料の事業主負担分
  • 有給休暇取得時の賃金負担
  • 教育訓練費
  • 福利厚生費
  • 営業・管理部門の人件費
  • 事務所賃料やシステム費用

この基本構造を正しく理解することが、適切な公開書類作成の第一歩となります。

具体的なケーススタディ

複数拠点を持つ派遣会社では、「本社一括で計算してよいのか」という相談をよく受けます。原則として、マージン率は事業所ごとに算出し、公開する必要があります。

また、決算期と公開時期のズレによるミスも多いポイントです。前事業年度の実績を基に算出するため、最新データと混同しないよう注意が必要です。

社会保険労務士の立場から見ると、次の3点を押さえている企業は行政対応もスムーズです。

  1. 算出根拠資料を保存している
  2. 公開情報を毎年更新している
  3. ホームページ上で見やすく整理している

 

マージン率公開の注意点

よくある計算ミス

派遣会社で多いミスとして、次のようなケースがあります。

  • 通勤手当を賃金に含めていない
  • 社会保険料の事業主負担分を考慮していない
  • 消費税の扱いを誤っている

細かなミスであっても、行政調査の際に指摘を受ける可能性があります。特に新規許可・更新時には注意が必要です。

よくある質問と対策

Q1:マージン率が高いと問題になりますか?

必ずしも違法ではありません。ただし、派遣労働者や取引先企業に誤解を与えないよう、教育訓練費や福利厚生費などの内訳を丁寧に説明できる体制が重要です。

Q2:ホームページがない場合はどうすればよいですか?

原則としてインターネットによる公開が求められます。自社サイトがない場合は、簡易的なページでも構築することをおすすめします。

Q3:更新を忘れてしまった場合は?

速やかに修正・更新を行い、記録を残しましょう。放置すると信頼性の低下につながります。コンプライアンス意識の高さが企業評価に直結します。

 

マージン率公開のメリット

マージン率公開は義務である一方、企業にとっては大きなメリットもあります。

1. 求職者からの信頼向上

透明性のある情報開示は、派遣スタッフの安心感につながります。「この会社はきちんとしている」という印象を与え、応募増加にも寄与します。

2. 取引先企業へのアピール

コンプライアンス体制が整っている企業は、派遣先企業からも評価されやすくなります。競争が激化する中、差別化要素になります。

3. 社内管理体制の強化

マージン率を定期的に算出することで、コスト構造の見直しにもつながります。経営改善のヒントが見つかることも少なくありません。

 

まとめ

派遣会社にとって、マージン率公開は単なる義務ではなく、「信頼経営」を実現するための重要な取り組みです。

重要ポイントを整理すると、次の通りです。

  • 事業所ごとに正確に算出する
  • 算出根拠を明確にする
  • 毎年忘れずに更新する
  • 内訳を説明できる体制を整える

正確な情報開示は、派遣労働者・派遣先企業・行政のすべてからの信頼につながります。

 

【参照リンク】

厚生労働省「人材サービス総合サイト」

https://jinzai.hellowork.mhlw.go.jp/JinzaiWeb/GICB101010.do?action=initDisp&screenId=GICB101010

 

 

社会保険労務士に相談する理由

マージン率公開は、計算自体はシンプルに見えても、実務では細かな判断が求められます。特に次のような場合は、専門家への相談をおすすめします。

  • 新規で労働者派遣事業の許可を取得する場合
  • 事業報告書の作成に不安がある場合
  • 行政調査への対応を万全にしたい場合
  • マージン率の見直しを経営改善につなげたい場合

社会保険労務士は、労働者派遣法や社会保険制度に精通した専門家です。オンライン相談も可能な体制を整えていれば、地域を問わずサポートが受けられます。

適切なマージン率公開は、企業の未来を守る大切な取り組みです。制度対応を「コスト」ではなく「投資」と捉え、健全な派遣事業運営を実現していきましょう。

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セミナー開催実績例
  • 介護事業者様向け「改正介護保険法セミナー」
  • 介護事業者様向け「介護労働環境向上奨励金セミナー」 3回
  • 新規採用をお考えの事業者様向け
    「元ハローワーク職員が教える!求人助成金セミナー」
  • 飲食店様向け「元ハローワーク職員が教える!求人助成金セミナー」

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当事務所代表が会社様や、ご同業者の集まりに訪問し、ご依頼されたテーマ(一般的な課題)について原稿を作成し、講演するものです。

講演実績

日本経営開発協会様 御紹介
市川港開発協議会様 主催 研修

「マイナンバー通知開始!
今知りたいマイナンバー制度の傾向と対策」

【参加者様からのお声】

  • 非常に分かりやすく、90分飽きさせることのない素晴らしいものだった。
  • 非常に役に立ち、興味が持てる内容だった。
  • 普段は講義に集中するのは難儀なのだが、話のスピード、声のトーン、間、どれを取っても感心するばかりだった。
  • マイナンバーが今後いろいろな問題を引き起こす可能性があることがよくわかり、大変勉強になった。早期に確実な運用体制を社内に確立させなければと思った。

一般社団法人 港湾労働安定協会 様 主催
雇用管理者研修「職場のメンタルヘルスに関して(会社を守る職場のメンタルヘルス対策)」

【参加者様からのお声】

  • メンタルヘルス対策は今後も重要になってくると思うので、このような研修会を増やして貰いたい。
  • 社会保険労務士による内容を次回もお願いしたい。
  • メンタルヘルス関係で初めて面白い(役に立つ)情報が聞けたと思います。
  • 大変に良い研修ですので、これからも続けて貰えるとありがたいです。
  • 中間管理職として守るべきというか、部下に対してどのような人事労務管理をすればよいのか、中小企業向けに別途講習会をやってほしいと思った。
  • 株式会社LEC 様 主催
    「介護雇用管理研修」業務委託登録講師
  • 株式会社フィールドプランニング 様 主催
    「派遣元・派遣先・職業紹介責任者講習」業務委託主任講師
  • 神奈川韓国商工会議所様 主催
    経営者セミナー「お役立ち助成金講座
    (雇用の確保と5年ルールへの対応策)」
  • 日本経営開発協会様 御紹介
    株式会社根布工業様 主催
    安全大会「入ってないと、どうなっちゃうの?社会保険のこわ~いお話」
泉文美 講師紹介ページ

講演会の講師紹介・講師派遣なら講演依頼.com

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  • 就業規則を変更したので、わかりやすい説明会を開いてほしい
  • 給与規定を見直したので、従業員に説明をしてほしい
  • 従業員向けの、接客マナー、敬語などのレッスン会をしてほしい

執筆のご依頼

雑誌・メルマガ、HPコラムなど、ご希望に沿ったテーマで記事を執筆いたします。

掲載履歴

HP記事執筆

ハッケン!リクナビ派遣に「働き改革!派遣社員が選べるふたつの雇用とは」と題する記事を執筆しました。

「働き方改革!派遣社員が選べるふたつの雇用とは」

「近代中小企業」2月号

「近代中小企業」2月号

「近代中小企業」2月号に記事を執筆しました。

「元ハローワーク職員が教える!ハローワーク求人&助成金活用法」

「SR」 9月号

SR 9月号

ハローワークを始め、社会保険事務所(現:年金事務所)、労働基準監督署でも勤務経験を持ち、「お役所の裏事情に詳しい社労士」として定評のある我がみなとみらい人事コンサルティング代表。

ハローワークでの勤務経験を買われ、日本法令様出版の「SR 9月号」に記事を執筆しました。

(第27号 2012年8月6日発売)

元職員が指南する!ハローワークの効果的な利用の仕方

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